真夜中日記

雄弁は銀

実際プリキュアライブがすごかったという話

そんなわけで昨日今日で開催されたプリキュア15周年ライブに行ってきました
ライブ自体は三回公演で、一日目夜、二日目昼、夜という流れでしたが私はラストの二日目夜参加ということで

いつものように備忘録兼感じたことをネタバレありで綴っておきたいと思います

ライブの大事なところを流れで見ると
①歴代主格プリキュア(着ぐるみ)が一人ずつ口上と変身ポーズ
②歴代OPを現在から遡り披露
③主格プリキュアの持ち歌(あるいはED)披露
、合間にトーク
④歴代主格プリキュア声優の口上
⑤次期プリキュアOPと映画主題歌
⑥歴代EDメドレー(昔→今の流れで)
⑦アンコールにて初代OP
という感じでした

もうこれだけでもボリューム感がすごいんですが、当然と言えば当然ですが全部の曲は知らなかったわけです、特にキャラソン

だからその曲が流れてるときは「あぁこれ知らねえな」とか「次の曲でサプライズであおい来ねえかな」とか思ってたんですが、途中で気付いたのが「俺が知らない曲でも誰かが喜んでるんだろうなあ」ということ

そりゃ当たり前だろってところなんですが、それに気付いた時、自分の中にめちゃくちゃぶわっとした感覚が芽生えました

というのも、ライブの年齢層は見た感じ二十代前半から四十前半くらいまではいたのかなというところでしたが、それくらいの年齢であれば何かしら日常生活において理不尽な叱責を受けたり、うまく行かないことがあったり、辛いことが絶対あると思うんです

そんなときは最終的には自分で立ち直るしかないとは思うし、わかっちゃいるんですが、自分一人で立ち直るってのは限りなく不可能に近いと思うんです

そうなると友達に相談する、親に相談するという人に頼ることもあるし、本を読む、映画を見るとか創作物に頼ることも方法の一つで、その中にも当然「プリキュアを見る」ってツールもあるわけで

実際私も去年辛かった時期に嫁がちょうど見ていた「プリンセスプリキュア」を見ていて、何もわからないまま入学した主人公のはるかがわからないなりにもやってみよう、と奮闘する姿を見て頑張らなきゃなあと思ったり、上向きになるための何かしらのきっかけを得たりしたわけです

つまり今日のライブに来ていた人たちは、歴代全てじゃなくとも、何か落ち込んだときや辛いことがあったときにプリキュアの主人公達を見て勇気をもらったり、立ち直るきっかけを得た人たちなんだろうと
そしてそれぞれに好きな作品やキャラがあり、その曲を聞くためにここに集まっているんだと思うと、15年という長期間で1作もブレることなく人に感動を与えてきたプリキュアという作品の重厚さの輪郭がはっきり見えたような気がしました

正直、ライブとしての楽しさで言えばプリキュアアラモードのライブがずば抜けてはいると思いますが、それは私個人として思い入れがあったり、当然曲も全て知った上で参加してるわけだから当たり前と言えば当たり前で
ある意味作品として単品でライブをやったものに参加できたのはかなりの幸運だったなと思うわけで

ただ昨日の今日のライブは、それを待ち望んでいた人たちが参加しているわけで

そう考え出すと、ライブに参加している以上の人数に何かを与えているこの作品が持つパワーというのは限りなく貴重な気がしてきました

というところが私がぶわっとしてしまった部分の説明になります


好きな作品としてはプリキュアアラモードなのですが、実際今回最も感動してうるうるしたのはフレッシュプリキュアのED「H@PPY TOGETHER」でした

後ろのスクリーンにEDの映像が流れるわけですが、それを見て「あぁフレッシュプリキュアが最初にちゃんと見たプリキュアでこのEDめちゃくちゃいいんだよなあ…」と思うとなんとも言えなくなってしまうわけです

これはきっと他の人も個々に思い入れがあるプリキュアがあるわけで、それがこのライブで積み上がってると考えると本当にどれだけの幸福感があの会場にあったのかは計り知れません

このライブ、二年前から企画されていたそうで、そこからスケジュール合わせというのがめちゃくちゃ大変だったそうです
そしてこの冬に体調不良もなく予定していたメンツが全員揃ったことは本当にすごいことで、人生でそう何度も見られない光景であったことには間違いないでしょう

またプリアラライブの時から見ている宮本さんがMCで感極まっていたことや、他の出演者の方々も感極まっていたのが本当に印象的でした

最後のMCでは「またね」という言葉が聞けたことから、きっと5年後の20周年や、その先のことも考えてくれているんだろうなと思うと本当にありがたいと思います
プリアラが今年の春映画で卒業となるので、どうしたもんかと思ってましたが、その5年後(まだわかんないけど)を楽しみにするのが、また一つの生きていくきっかけになったような気がします

このプリキュアという作品を大事にしてきて、これからも続いて行くからよろしくねという大きなメッセージを感じたようなライブでした


比較的まともな話が多かったので他にも余談を

これどのライブでも当たり前なのかもしれないけど、会場にあった時計表示って開演すると消える仕様なのね
時間を気にせず楽しめよ!ってことなんだろうけどそういう配慮ってすごいなあと思った

あと今回六列目だったんですが、美山加恋さんを最後かなり近くで見られて本当に最高だった
なんかプリアラライブのときより落ち着いてらっしゃるように見えて、きれいな人だな…と改めて思った

プリアラで言うと今回美山さんが歌ったのはウサギフトというプリアラアルバム2の個人曲だったけど、めちゃくちゃ好きなやつだから本当にありがたかった…
というのもプリアラライブはアルバム1の曲が中心というかプリアラライブ後にアルバム2が発売になったから当然2の曲をライブでやるってのは機会がなかったわけです

だからその中にあるAile ってあおいの曲もめちゃくちゃあおいの曲って感じで好きだからライブで聞きたいなと思ってて、未だその機会は来てないわけだけど、今回の美山さんでウサギフトをやってくれたのは本当にありがたかった

人数の関係とかはあるだろうし、現実的にはかなり厳しいんだろうけど、やっぱりフルメンバー揃うライブを見てみたいというのは捨てきれないよな…
なんならピンクの日、ブルーの日、イエローの日みたいに分けてもいいんじゃないかと思うけどもうとりあえずまたやってくれ頼むそれだけだ

そんなことで帰りの新幹線の中記憶が薄れないうちにと書きました

次回またアニバーサリーライブをやるのなら、是非全通していこうと思いました

真夜中深夜